今からちょうど40年前に初代タイガーがデビューします。

急造のマスクやマントにも見られるように、事前の告知もほとんどなされていなかったことで有名ですが、半券にもそれが表れています。

当時は通常シリーズの半券の他に、最終戦などのビッグマッチでは、特別仕様の半券が作られていました。

この日のメインは猪木vsハンセンのNWFヘビー級のタイトルマッチ。IWGPの開催に向けて、すべてのヘビー級のタイトルを封印するということで、当時の猪木の象徴であったNWFヘビーのベルトもこれが最後のタイトル戦となりました。

実際には、この日のセミで行われたタイガーのデビュー戦ですが、半券には、写真どころかタイガーマスクの「タ」の字も書かれていません。

これは、当時のタイガーのデビュー戦が、いかに計画的で無かったか、また期待されていなかったであろうということがうかがわれます。

もし、タイガーのデビュー戦が、お粗末な試合であったら、タイガーマスクは無かったことにしようと思っていたのかも知れませんね。

しかし、実際には新日本プロレスの黄金期を支える1人のレスラーになるどころか、プロレス界を変えてしまう存在となります。