81年8月21日 大宮大会
THE WRESTLER Vol.3 81年8月21日 大宮大会

8月21日の「ブラディ・ファイト・シリーズ」の開幕戦、大宮スケートセンターからの生中継では、エル・ソリタリオとタッグを組み、ブラソ・デ・オロ&プラタの兄弟タッグと対戦しています。

90年代前半に、メキシコで活躍するルチャドールを大量に来日させ、本場のルチャをそのまま輸入した形で興行を行い、ルチャブームを巻き起こした「ユニバーサル・プロレス」。そこで活躍し、楽しいルチャで人気を博した「ロス・ブラソス」で、特に弟のプラタはその風貌から「ポルキー(子豚ちゃん)」の愛称で親しまれていましたが、その時からは全く想像できない姿のプラタが見られます。

試合は、序盤途中からオンエア。オロ&プラタ組が、兄弟タッグならではの連係プレーを見せたり、ルチャ特有のムーブで、タイガー組を攻め込みます。しかし、ソリタリオもオロ&プラタ組を翻弄する動きを見せます。

タイガーとソリタリオとの間には、ほとんど連係プレーは見られず、タッチをするときにも、相手を捕まえて自軍のコーナーに連れてくるといった、よくある動きも見られませんでした。

ちなみにタイガーが新日時代、引退までの国内の試合で、外国人とタッグを組んだのはこのソリタリオが唯一となります。

試合中、タイガーのキック&ローリング・ソバットを食らっても、倒れずに反撃するプラタに気の強さを感じます。

フィニッシュは、ドロップキックを自爆させたプラタが、タイガーをロープに振りショルダースルーを狙って腰をかがめたところ、ロープから帰ってきたタイガーが腕をロックしてダブルアーム・スープレックス一閃。フォールを奪いました。