「新日本プロレス創立10周年記念盤」としてLPレコード「ザ・レスラー」が日本コロムビアより発売されます。
こちらは帯無しのもの。
当時、新日本プロレスで活躍していたレスラー10名(ラインナップは、アントニオ猪木、藤波辰巳、坂口征二、タイガーマスク、キラー・カーン、ボブ・バックランド、スタン・ハンセン、アブドーラ・ザ・ブッチャー、アンドレ・ザ・ジャイアント、ハルク・ホーガン)のテーマ曲が収録されています。
このレコードの企画が立ち上がり、第1回目のミーティングが行われたのが8月初旬ということですが、その時点では人選が終わっていたということで、デビュー数戦しか行っていないタイガーが選ばれたというのは、それだけタイガーの登場がセンセーショナルだったということが分かります。
タイガーのテーマ曲は、すでにシングルで発売されている「おまえは虎になれ」で、実際に入場テーマとしても使用されているのですが、その他の曲で実際に入場で使用されたのは、坂口、カーンくらい(それもノーTVの会場)で、後はイメージテーマといった感じです(猪木は「炎のファイター」のイメージが強いためか、オリジナル盤ではないカヴァー盤が収録されています)。
中には解説書が封入されていますが、表面は各レスラーの写真がコラージュされたもので派手な色使いが目を引きます。また裏面には収録曲の解説や歌詞などが載っています。
タイガーの写真はぬいぐるみマスクのものが使われています。
ちなみに当時は、こういったLPレコードと共にカセットテープで販売されることが多く、「ザ・レスラー」もカセットテープが発売されています。
こちらは収録曲はLPレコードと同じですが、解説書は、収録曲の解説や歌詞など(内容はLPレコードと同じ)のみになっています。
改めて見ると、写真が一切使われていないんですね。
なお、ジャケットのデザインがあまりにポップでプロレスのイメージと合わなかったのか、後に発売されたジャケットは、帯はそのままですが使われている写真が猪木のファイトシーンになっています。