その衝撃的なデビュー戦から、画期的なファイトスタイルとそのキャラクターで一般世間をも巻き込んでタイガーブームが巻き起こった1981年。そのブームはちびっ子にまで広がっています。
当時、「テレビマガジン」「テレビランド」といったテレビの人気キャラクター情報が満載の児童向けのテレビ番組雑誌がありましたが(テレビランドは現在廃刊)、その中に、タイガーマスクの情報が掲載されています。
ただ、タイガーがアニメの「タイガーマスクⅡ世」とのメディアミックスから生まれたレスラーであるため、「アニメのキャラクターが現実に!!」といった感じに、まずはアニメの「タイガーマスクⅡ世」ありきによる紹介となっています。
とは言え、ちびっ子ファンがプロレスに触れる良い機会となり、新規ファンを開拓するきっかけの一つになったのではないかと思います。
また、他の専門誌では使われていない初見の写真も多くあるのも興味深いです。
「テレビランド」は翌月号にもタイガーの記事が掲載されています。こちらは「第4回MSGシリーズ開幕戦」のブラック・キャット戦です。
特に「テレビマガジン」には「第4回MSGシリーズ前夜祭」で行われた斎藤弘幸(後のヒロ斎藤)とのエキシビジョンマッチの写真が使われているのですが、この試合は専門誌ではほとんど扱われていないため、資料としても貴重な部類に入ります。
ちびっ子向けということもあるのでしょうか、サインもカタカナ表記となっており、こちらも貴重となっています。
また綴じ込みの付録にタイガーのプロマイドもあり、ぬいぐるみマスクの貴重な写真がふんだんに使われています。
当方が所有している児童誌はこの3冊のみなのですが、ちびっ子向けとはいえ、侮り難しといった感じですね。