激動の1981年も終わりに近づき、新しい年が始まろうとしている中、ファンの注目は1982年の年頭シリーズに向いていきます。

例年、新日本プロレスは年頭のシリーズを「新春黄金シリーズ」として新年のスタートを切っています。

1982年は1月1日に「創立10周年記念大会 第5弾」を後楽園ホールで行ったため、これがシリーズの開幕戦のように捉えられていますが、実際には1月8日の後楽園大会が開幕戦となります。

プロレス 82年1月号(ベースボール・マガジン社)
ゴング 82年2月号(日本スポーツ出版社)

「東京スポーツ」「週刊ファイト」では、参加外国人レスラーの紹介や日程、決定しているビッグマッチについて報じています。

東京スポーツ 81年12月17日号
週刊ファイト 81年12月29日号 (新大阪新聞社)

注目のタイガーの対戦相手には、ダイナマイト・キッド、ブレット・ハート、ベビー・フェースらが来日することが書かれています。

ペロ・アグアヨも来日予定だったようですが、実際には来日していませんね。

東京スポーツ 81年12月25日号

追加でシリーズ内のタイトルマッチや特別試合の詳細が発表され、元日決戦に続き、1月28日の東京大会でタイガーvsキッドの再戦が、また札幌大会でハート、大阪大会でフェースがタイトルに挑戦することが報じられています。また、エル・ハルコン’78の来日が決定したことも書かれています。

東京スポーツ 81年12月26日号
週刊ファイト 82年1月12日号 (新大阪新聞社)