プロレス史を振り返った時、正に「激動」という言葉がピッタリな1年となった1981年。
1年間に起きた出来事の中でインパクトのあったものを「10大ニュース」として各紙が選出し、総括としていますが、タイガーがデビューし人気となったことが選ばれています。
新日と全日による興行戦争、引き抜き合戦や国際プロレス崩壊による選手の移籍といったスキャンダラスで、やや殺伐とした感もある話題がほとんどを占める中、タイガーがデビューし全国的な人気となったという話題は、まさに一服の清涼剤といったところでしょうか。
「別冊ゴング」でも「昭和56年度の日本マット界を総点検」として新日本、全日本の団体別に「10大ニュース」「外国人選手の勤務評定」「ベスト10・バウト」を選んで紹介しています。
ここでも「10大ニュース」の中で「タイガーマスクの異常人気沸騰」が、「ベスト10・バウト」の中でタイガーのデビュー戦であるキッドとの一戦が選ばれています。
最後に、「週刊ファイト」には、各レスラーが語った「抱負と反省」が掲載されており、タイガーもコメントを述べています。
これで1981年は終わり。1982年に入り、タイガーの更なる快進撃が始まります。