前年10月、8日には新日本プロレスが、9日には全日本プロレスがそれぞれビッグマッチを行い、興行戦争となった蔵前大会。

年が明けてからも1月28日に新日本プロレス、2月4日に全日本プロレスが東京体育館でビッグマッチを行い話題となりました。

そして今回の4月21日の蔵前大会も、翌22日に東京体育館で全日本プロレスが「グランド・チャンピオン・シリーズ」の最終戦を行うことが決定していたところに、新日本プロレスがぶつけるような形でビッグマッチを開催したことで、ここでも興行戦争が繰り広げられました。

この大会もゴング増刊号「グラフィック・ゴング・ジ・エキサイティング」で報じられています。

ゴング6月号増刊(日本スポーツ出版社)

前回の蔵前決戦の増刊号が両大会をフィーチャーした内容でしたが、こちらは速報号と銘打ってはありますがやや違い、中ほどのモノクロ・グラビアには、過去のゴング誌に掲載されたアメリカ、メキシコの名場面の写真が特集されています。

また、全日本プロレスの「グランド・チャンピオン・シリーズ」は、1週間ほどの短いシリーズでしたが、スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディが初の揃い踏み、更に因縁のザ・ファンクスに、ハーリー・レイス、ジミー・スヌーカらが参戦し、注目のカードが続出しました。それらを余すところなく掲載しているため、実際に多くのページが全日本プロレスの大会で占められています。

それに対し、新日本プロレスは1大会のみのレポートのため、タイガーの試合もカラー2ページのみです。

ゴング6月号増刊(日本スポーツ出版社)