タイガーの新しいライバルに相応しいレスラーを探していたところ、タイガーが素顔の「サミー・リー」としてイギリスで闘っていたときのライバル「ローラーボール・マーク・ロコ」に白羽の矢が立ちます。
そのロコをただ呼ぶのでは無く、タイガーとそっくりのマスクを被せて来日させようと発案したのが、新間寿氏と言われています。
ブラック・タイガーはそのミステリアスさと初戦でタイガーを圧倒する実力者ぶりから人気が急上昇。タイガーが欠場のため返上したWWFジュニアヘビー級王者にも就いています。
B・タイガーのマスクはタイガーのそれとデザインは似ていますが、よく見ると細部に違いがあることが分かります。
タイガーの額の「ランプ」は十字の星形となっています。また、頭頂部のデザインも若干異なっています。
また、目の周りの縁取りの形も、目尻が鋭くつり上がっており、悪役感を強調しています。
従来であればラメの生地に合皮の縁取りを使うことが多かったところを、黒のジャージ生地にラメの入った生地を縁取りに使っており、当時としては斬新な仕様でした。
タイガーのライバルとして、タイガーの基本のデザインを踏襲しながら、B・タイガーならではのオリジナル性を出しており、秀逸なデザインと言えるでしょう。