9月24日のワールドプロレスリングはオンエアなし。翌週の10月1日にようやく9月21日の大阪大会がオンエアされます。
タイガーはセミ前でブラック・タイガーとWWFジュニアヘビー級タイトルマッチを行います。
両者のコールの後、試合開始後13分を経過する辺りからオンエアされます。
タイガーはエプロン越しのブレーンバスターから、ラウンディング・ボディ・プレスで勝負に出ますが
B・タイガーにかわされてしまいます。
B・タイガーは暗闇脳天から、ダイビング・エルボー・ドロップ。
B・タイガーのモンキーフリップを上手く着地したタイガーは、ローリング・ソバットで反撃!
キックの連打からブレーンバスター。
更に再びコーナーポストに上り大技を狙います。
タイガーはトップロープからのダブルニードロップを狙いますが
B・タイガーがかわしたため、タイガーは痛めていた左ヒザを再び痛めてしまいます。
B・タイガーはそこを見逃さず、タイガーの左ヒザを集中攻撃。
ボディスラムの体勢から左ヒザをトップロープに叩きつける荒技を見せます。
場外にタイガーを落とし、執拗な左ヒザへの攻撃。
完全に動きの止まったタイガーは、リング内に戻りますが立ち上がることができずうつ伏せのまま。そこにB・タイガーはヒザを狙ってのボディプレス。
さらに足四の字固めで勝負に出ます。
再び場外に転落したタイガーのヒザに攻撃を加え続け、タイガーは防戦一方。
B・タイガーのブレーンバスターを空中で切り返したタイガーはバックを取り、必殺のジャーマンを狙いますが、B・タイガーはこれを急所攻撃で阻止。
B・タイガーは再びブレーンバスターを仕掛けますが、これをタイガーは再び切り返し
バックから跳びついての後方回転エビ固め!
タイガーが辛うじて3カウントを奪い、勝利しました。
試合を有利に進めながら一瞬の返し技で敗北を喫し、納得のいかないB・タイガーは試合終了後もタイガーに攻撃を加えます。
さらに場外で暗闇脳天!
自分こそが真の勝者だとアピールします。
カットされた前半の13分は、CS放送で両者の入場シーンから、DVDなどでは試合開始から見ることができます。
B・タイガーの首投げをうまく切り返して着地をすると
B・タイガーもハンド・スプリングを見せ、アピールします。
その後は一進一退の攻防が続き
ここからテレビで中継されたシーンにつながっていきますが、テレビではこの両者による一進一退の攻防は見られませんでした。
そのため、テレビ中継ではタイガーがニー・ドロップの自爆で痛めた左足を、B・タイガーに一方的に攻められる時間が多くなり、一瞬の返し技で辛うじて勝利を奪いはしましたが、残念ながらタイガーの良さがあまり見られず、B・タイガーの強さ(上手さ)が印象に残る結果となってしまいました。
この日はセミで藤波辰巳がマスクド・スーパースターを相手にMSG大会で奪取したWWFインターナショナルヘビー級タイトルの初防衛戦を行っており、メインはアントニオ猪木vsラッシャー木村の敗者髪切りマッチが行われています。
まだヘビー級偏重の時代ということもあり、また、はぐれ国際軍団との抗争がピークを迎えつつある中で(ここから次期「闘魂シリーズ」の最終戦の1vs3の変則マッチにつながります)、まだまだ絶対的なエースであった猪木の試合をカットするわけにはいきません。
猪木の後継者とされており、新日本プロレスとしてもヘビー級のチャンピオンとして売り出していきたい藤波の試合でさえ、前半が8分ほどカットされていましたから、タイガーの試合の前半が大幅にカットされていたのは致し方無いといえます。
ただ、イギリス時代からのライバルということもありますが、タイガーとB・タイガーの攻防は見応えありで、改めてカットされたのがもったいないと感じました。