プロレス界のみならず、世間一般をも巻き込んで、一大ブームを巻き起こしたタイガーマスク。

2年4ヶ月という決して長くは無い活動期間でしたが、タイガーマスクを特集した本は数多く出版されています。

その中で、雑誌等のコーナーによる特集では無く、丸々1冊タイガーマスクを特集した本の第1号が早くも81年に発刊されています。

それが「謎のプロレスラー タイガーマスクの秘密」です。

タイガーマスクの秘密(二見書房)

当時、流行っていた「豆本」と言われるB7サイズのやや小さめの本で、発行日が1981年11月30日となっています。

タイガーマスクの秘密(二見書房)

ただし、書籍の『発行日』と『発売日』は違うので、記事の内容(ハリケーンとの覆面剥ぎマッチが掲載)からすると、81年の10月下旬から11月上旬に発売されたのではないかと思われます。

内容はタイガーの試合シーンやトレーニング風景、オフの様子の写真を掲載したカラーページが30ページほどと、インタビューやタイガーの必殺技、熱戦譜といったモノクロページが200ページほどとなっています。

タイガーマスクの秘密(二見書房)
タイガーマスクの秘密(二見書房)
タイガーマスクの秘密(二見書房)
タイガーマスクの秘密(二見書房)
タイガーマスクの秘密(二見書房)
タイガーマスクの秘密(二見書房)
タイガーマスクの秘密(二見書房)
タイガーマスクの秘密(二見書房)
タイガーマスクの秘密(二見書房)

対象が、やや低年齢層の子ども向けであろうためか、書かれている内容もそれほどマニアックではありませんし、イラストなどもやや幼稚といえます。

また、今になって読み返すと、やや誇張された部分や、事実誤認な部分(と言ってしまうと身も蓋もないので、あえて『ファンタジー』と呼びましょうか)もありますが、そこはご愛敬といったところでしょうか。

しかし、当時小学校高学年で、タイガーからプロレスを見るようになった、ファン初心者の私にとっては内容もさほど気にはならず、一冊丸々タイガーマスクという本は魅力的で、夢中になって読みふけったものです。