シリーズとシリーズの間の11月13日の中継では、10月30日の安城市体育館からの録画中継で、タイガー、木村健吾(健悟)vsナバーロ、シグノのタッグマッチがオンエアされますています。

実況は保坂正紀アナ。タイガー組の入場シーンから始まりますが、タイガーの入場テーマ「おまえは虎になれ」で、木村選手が先導して入場してきます。

格からすると、木村選手の方が上になりますが、やはりタイガー人気には勝てずといったところでしょうか。

木村選手は西ドイツのハノーバー・トーナメントに参加しており、遠征からの凱旋帰国ということで、そちらにも注目が集まります。

試合はやはりグラウンド中心の展開に。改めてメキシカン相手でもじっくりとしたレスリングが行われていたことが分かります。また、藤波選手もそうですが、小柄なメキシカン選手を相手にすると木村選手の大きさが際立ちます。

ナバーロ、シグノ組は巧みな連携でタイガー組を攻め込みます。途中、タイガーのマスクの紐をほどいてマスクを剥ごうとするシーンが見られます。

最後は、木村にフルネルソンに捕らえられたシグノに向かい、タイガーがコーナー最上段からボディアタックを仕掛けようとするところ、シグノが体を入れ替え同士討ちを誘います。しかし、木村がそれを振り払い、タイガーがシグノにトップロープからの回転エビ固めを決めフォール勝ちを納めます。

この中継では、試験的に天上からのカメラが使用されており、時折、天井から見た攻防が映し出されましたが、空中殺法などの立体的な技は高さが感じられず、迫力が今ひとつ伝わって来ないように感じました。

また、試合中にタイガーが仕掛けた技をスローで再生し、画面に4コマで映すという技法も取り入れています。より良い中継になるよう、いろいろと試行錯誤していることが分かりますね。

ちなみに市販のDVD「初代タイガーマスク~猛虎伝説~Vol1」に収録されている試合は、やはり途中が大幅にカットされており、タイガーの活躍する場面を中心としたダイジェストとなっています。