プロレスブームに沸く1981年、プロレス専門誌は、日本ポーツ出版社から「ゴング」「別冊ゴング」が、ベースボール・マガジン社からは「プロレス」「デラックスプロレス」が発刊され、その2社がシノギを削っていました。

そこに、正に「第3勢力」といった形で新規参入してきた立風書房による「ビッグレスラー」が81年11月下旬に創刊されます。

ビッグレスラー 82年1月号(立風書房)

まさにプロレスブームを象徴する出来事といえるでしょう。

創刊号の表紙はアブドーラ・ザ・ブッチャー。当時、全日本プロレスから新日本プロレスへと移籍し、今後の動向が注目を浴びていたブッチャーが表紙を飾っています。

人気爆発中のタイガーは、白黒グラビア4ページを使って扱われています。

ビッグレスラー 82年1月号(立風書房)
ビッグレスラー 82年1月号(立風書房)

また、アントニオ猪木を特集したカラーページに、猪木と一緒にトレーニングをするタイガーの姿が映っています。

ビッグレスラー 82年1月号(立風書房)

こちらは付録のレスラー名鑑です。表紙にタイガーの写真が使われています。

ビッグレスラー 82年1月号特別付録 レスラー名鑑(立風書房)
ビッグレスラー 82年1月号特別付録 レスラー名鑑(立風書房)

この名鑑は、数年前に某プロレスショップにて入手したのですが、中を見てビックリ。商品説明に明記されていなかった、サインが多数書かれていたのです。

ビッグレスラー 82年1月号特別付録 レスラー名鑑(立風書房)
ビッグレスラー 82年1月号特別付録 レスラー名鑑(立風書房)
ビッグレスラー 82年1月号特別付録 レスラー名鑑(立風書房)
ビッグレスラー 82年1月号特別付録 レスラー名鑑(立風書房)

当時、こちらの名鑑を所有していた方がお集めになっていらっしゃったのでしょう、ボブ・バックランド、ドリー、テリーのザ・ファンクス、カール・ゴッチ、ジミー・スヌーカ、マーク・ルーイン、キラー・トーア・カマタ、ジプシー・ジョー、バロン・フォン・ラシク、キラー・カール・クラップ、エル・カネック、ザ・デストロイヤー、ジャイアント馬場、坂口征二、ジャンボ鶴田、ラッシャー木村、木村健吾、天龍源一郎、石川隆士、アニマル浜口、グレート小鹿、大熊元司、ロッキー羽田、プリンス・トンガら錚々たるメンバーのサインが書かれています。

ショップの方も中身を確認していなかったのでしょうか、設定された値段も非常に安価で、思いもかけずとても貴重な品を入手できてラッキーでした。