エル・カネックとのシングルマッチが行われた蔵前大会。

タイガーがヘビー級のトップレスラーと対戦するということで、様々なメディアで試合の模様が報じられています。

東京スポーツでは写真無しの本文のみで試合の模様を報じています。

東京スポーツ 81年12月10日号

「ザ・プロレス」では、写真2枚を使って紹介されています。

ザ・プロレス 82年1月12日号 (東京スポーツ新聞社)

「週刊ファイト」はほぼ1面を使って試合をリポート。タイガーの左足首が骨折していたことが判明し、1月1日の王座決定戦がピンチとなったことが報じられています。

週刊ファイト 81年12月22日号 (新大阪新聞社)

なお、この週刊ファイトの試合レポートに、タイガーの足首負傷の経緯が書かれているのですが、結論から言うと事実誤認。

レポートでは「カネックを場外に落としたタイガーがプランチャを放ち、追い打ちをかけるためローキックを放ったところ、軸足の左足が桟敷のわずかなに隙間に入り込み、捻ってしまった」となっていますが、実際の映像を見ると「カネックを場外に落としたタイガーが跳び蹴りを放ち、立ち上がり若干足を引きずりながらカネックを鉄柱に叩き付け、先にリングイン」となっており、場外ではキックを放っていません。

ただ、「東京スポーツ」12月11日号で治療を受けるタイガーの写真と共に負傷の詳細が載っていますが、ここでタイガー自身が「カネックに右キックを見舞ったときに、軸足である左足を桟敷の木枠に挟み込みギクッという音がした」と証言しているのです。

東京スポーツ 81年12月11日号

試合中のことで、本人も勘違いしていたのでしょうか…。

「デラックスプロレス」「別冊ゴング」共にカラー3ページで報じています。

デラックスプロレス 82年2月号(ベースボール・マガジン社)
デラックスプロレス 82年2月号(ベースボール・マガジン社)
別冊ゴング 82年1月号(日本スポーツ出版社)
別冊ゴング 82年1月号(日本スポーツ出版社)

さらに、「ゴング」誌ではタイガーの負傷について報じています。

ゴング 82年2月号(日本スポーツ出版社)

また、新規参入の「ビッグレスラー」もカラー3ページで紹介しています。

ビッグレスラー 82年2月号(立風書房)
ビッグレスラー 82年2月号(立風書房)

ちなみに、この蔵前大会の裏側で、タイガーが出演する清涼飲料水のCMの撮影が行われたという記事も掲載されています。

東京スポーツ 81年12月10日号
週刊ファイト 81年12月22日号 (新大阪新聞社)