1月8日のワールド・プロレスリングは、新春黄金シリーズ開幕戦の模様が生中継でオンエアされています。
この日のタイガーは、アントニオ猪木、藤波辰巳と初のトリオを結成し、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ダイナマイト・キッド、ベビー・フェース組と対戦します。
実況は古舘伊知郎アナ。外国人トリオは、ブッチャーのテーマ、ピンク・フロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」に乗って、キッドを先頭に、フェース、ブッチャーの順に入場してきます。
そして日本人トリオは、「炎のファイター」のテーマに乗り、タイガー、藤波、猪木の順に入場。タイガーは初のメインエヴェント出場となります。
各選手のコールが終わったところでCMに入り、CM明け中継が始まったところ、猪木とブッチャーがにらみ合う中、試合開始のゴングが鳴ります。
タイガーとフェースの先発で始まります。タイガーは試合開始から軽快な動きを見せます。
その後、藤波vsキッドに変わり、さらに藤波vsブッチャーとなって2人が場外乱闘を始めたところにタイガーがブッチャーに飛びかかり注目の初コンタクト。ブッチャーがタイガーを捕まえ、攻め込みます。
リング内に戻ったブッチャーと藤波ですが、外国人側は目まぐるしくタッチを行い、3人掛かりで藤波を攻め込みます。変わった猪木も外国人側コーナーで捕まってしまいます。
見かねたてカットに入ったタイガーでしたが、ブッチャーの反撃に合ってしまいます。
藤波がシーソー式にフェースを起こしたところにタイガーがダイビングボディアタックを見せ、両軍が入り乱れる中、試合権利のある藤波がフェースにブレーンバスターを決め、日本人側が1本目を先取します。
2本目に入り、試合はさらにヒートアップ。注目のリング内でのタイガーとブッチャーの絡みでは、ブッチャーがタイガーをタックルで吹き飛ばす余裕をみせ、タイガーを攻め込みます。
外国人側に捕まったタイガー。再びブッチャーとからみ、キックで攻め込みますが効きません。そこで藤波とのダブルドロップキックを見せ、ここでブッチャーがようやく場外に転落。タイガーがコーナーポストに上って攻撃を試みたところ、キッドがカットに入りタイガーは場外へ。そのタイガーを捕まえたブッチャーがタイガーをフェンス外に放り投げ、タイガーが反則勝ちを拾い、日本人側が2-0のストレート勝ちを納めます。
試合後は、猪木との対戦が決定しているブッチャーにバッドニュース・アレン、SDジョーンズが加わり執拗に攻撃を続けます。そこにワフー・マクダニエルが乱入し、ブッチャー軍団に攻撃を加えたため、ブッチャーvsワフーという図式が浮かび上がってきます。
せっかくタイガーが初めて猪木、藤波とトリオを結成してメインエヴェントに出場し、反則がらみながらも勝利を飾ったにも関わらず、試合後の乱戦で余韻を残すことなく終わってしまいました。