2月12日のワールド・プロレスリングは、2月9日に大阪で行われたベビー・フェースとのWWFジュニアヘビー級タイトルマッチが録画中継でオンエアされます。

ゴング 82年3月号(日本スポーツ出版社)
82年2月9日 大阪大会
THE WRESTLER Vol.6 82年2月9日 大阪大会

この日の実況は保坂正紀アナ。まずは、タイガーが「タイガーマスクⅡ世」に乗って入場するシーンが映し出されます。

セレモニーが行われますが、フェースのセコンドにはキッドとハルコンが付き、タイガーを牽制します。

試合開始のゴングが鳴り、場内からは割れんばかりのタイガーコール。フェースは観客に対し不満げな態度を露骨に表します。

これまでも当時のメキシカンは、むやみに飛んだり跳ねたりせずに、じっくりとグラウンドで攻めていくスタイルを見せていましたが、フェースも同様に寝技中心に攻め込んでいきます。

まあ、体型的にアクロバティックな動きを見せるタイプではないでしょうが(笑)、キックやパンチを交えながら、グラウンド中心の展開を見せていきます。

途中、ブレーンバスターや変形のボディスラムなど、力技でタイガーを攻め込みます。

しかし、タイガーもキックを交えながら反撃を見せ、両者互角の攻防が続きます。

ローリング・ソバットでフェースを場外に落としたタイガーは、プランチャを狙いますが、フェースがしゃがんでよけたため、フィンタ・レギレテを見せます。

するとタイガーはトップロープとセカンドロープの間から体を滑らせるようし、場外のフェースにキックを浴びせ、逆上がりの要領でリングに戻ります。タイガーのトリッキーな動きに館内は大歓声に包まれます。

最後はリング内に戻ったフェースにショルダースルーから久々のタイガー・スープレックス・ホールドを決め、タイガーがピンフォール勝ちを納めます。

試合後、キッドがマイクを使ってタイガーを挑発します。

タイガーが3度目の防衛に成功しました。