タイガーがメキシコ遠征に発った後に、「週刊ファイト」で、タイガーの特集記事が1面を使って組まれています。

週刊ファイト 81年6月2日号 (新大阪新聞社)

しかし、この記事、改めて読んでみると、結構際どい内容となっています。

週刊ファイト 81年6月2日号 (新大阪新聞社)

「タイガーに変身する前、記者がマスクマンになる相談を受けていた」「新設されたWWFライトヘビー級の争奪戦に参加しなかった」「山口県下関市に住むタイガーの同級生が当時を語る」など、日本人であることはもちろん正体をほぼ明かしてしまっているのです。

世間一般では「国籍不明、正体不明の謎のマスクマン」としていたはずですが、専門紙では、名前こそは直接明かしてはいませんが、周知の事実として扱っているんですね。

まあ、一般のプロレス専門誌では書けないシュートな記事など掲載していた、「週刊ファイト」ならではの記事とも言えるでしょう。

ここで、タイガーが6月3日の愛知県体育館に登場することが報じられています。

なお、タイガーマスクのサイン色紙プレゼントの告知がされていますが、このサイン、一般的なタイガーのサインと違っています。

週刊ファイト 81年6月2日号 (新大阪新聞社)

結構早い時期に、ほぼ今のサインの形(TigerとMaskが二段に分かれている)になっていますので、このサインはほとんど使われていなかったことと予想されます。

もし、今もこのサインをお持ちの方がいらっしゃったら、超貴重なサインとなるでしょう。