4月9日のワールドプロレスリングは、既にシリーズが終了し、国内では次のシリーズまでのオフに入っているため、第5回MSGシリーズ中の3月30日の清水大会が録画中継されます。

82年3月30日 清水大会

この日のタイガーは、メインエヴェントでアントニオ猪木、藤波辰巳と組み、マスクド・スーパースター、ドン・ムラコ、スティーブ・ライト組と対戦します。ちなみにスーパースターとムラコはタイガーと初対決になります。

試合は60分3本勝負。実況は古舘伊知郎アナ。まずは両チームの入場シーンから。

 
 
 
 
 
 

外国人組の挑発により、日本人組は猪木が先発。猪木とスーパースターで試合が始まります。

 
 

藤波がムラコの腕を極めたところにタイガーがドロップキック。ムラコとの初コンタクトとなります。

 

続いてタイガーはムラコをボディスラムで投げます。

 
 
 

タイガーが押さえるムラコに対して藤波がドロップキック。

 

タイガーとスーパースターの注目の絡みでは、足を取られたタイガーがラウンドハウスキックを見せます。

 

コーナーに構えるタイガーに猪木がスーパースターを投げると、タイガーはカウンターのパンチを一閃。猪木との連携を見せます。

 
 

外国人組は、負傷している猪木のヒザに攻撃を集中します。必然的に藤波とタイガーの出番が増えてきます。

 
 
 

同体となってリング下に転落したタイガーとスーパースター。両軍入り乱れての場外乱闘が続き1本目は両軍リングアウトの引き分けとなり、一旦CMへ。

 
 
 
 

CM明け、2本目はタイガーとスーパースターで開始。

 
 
 
 

タイガーはムラコをダブルアームスープレックスで投げます。

 

後年のインタビューで、タイガー本人が「スーパースターをスープレックスで投げたことがあるが、『あんなデカい選手を簡単に投げちゃダメだ』と後で坂口選手に怒られた(苦笑)」とありますが、このムラコのことでしょう。

スーパースターはスイング式のネックブリーカードロップ、ラシアン・スイープ(河津落とし)、フライング・ボディ・アタックと一気にタイガーを攻め込みます。

 
 

タッチを受けた藤波はムラコに四の字固めを極めますが、スーパースターにカットに入られます。

 

続けて逆さ押さえ込みを見せますが、これもライトにカットされます。

 
 

ムラコが藤波をフルネルソンに固めると、ライトがドロップキック。しかし、藤波が避けたために同士討ちに。

 

最後は藤波がトップロープからフライング・ニー・ドロップを決め、ムラコからフォール勝ち。日本人組の勝利となりました。

 
 
 
 
東京スポーツ 82年4月1日号