「3大スーパーファイト」と銘打たれ、6月24日に蔵前国技館で開催された新日本プロレス創立10周年記念大会は、シリーズとは別のワンナイト興行となったため、当然ながらビッグマッチ用となります。
対戦カードが印刷されているのですが、ローデス、シンの不参加により、大幅にカードが変わってしまっています。
来場者対象の抽選会があったようで、「日本人選手出場者全員の装身具を進呈いたします」とありますが、「装身具」とは、何だったのでしょうか?
こちらは席番などが印刷されていない原版になります。
パンフレットは蔵前大会独自のものは無く、次の「サマー・ファイト・シリーズ」のものが併用されています。
対戦カードはスタンプでは無く、印刷されたものが挟み込まれていたようです。
パンフレットには、カラーでデビュー戦の様子が掲載されています。
選手紹介のページは「3大スーパーファイト」と「サマー・ファイト・シリーズ」に分かれており、対戦相手のビジャノⅢも紹介されていますが、タイガーを紹介するページはありません。
ただ、白黒ページでは「5分間直撃インタビュー」として、5月13日の横浜大会の斉藤弘幸戦後に行った(とされる)インタビューが掲載されています。
別のページには、「海外で活躍する新日プロヤングパワー」として、「栗栖正伸」「ストロング小林」「グラン浜田」「小林邦昭」と共に、またもや「サトル佐山」が紹介されています。
佐山氏が「サミー・リー」として、英国で人気を博していることが書かれています。また、6月26日に当地での「世界L・ヘビー級決定トーナメントに参加」とも書かれており、ネットなどが発達していない当時、正体暴きに躍起になっていたチビッコファンは、このパンフレットを見て、「やはりタイガーの正体は佐山サトルではないのか?」と困惑していたかも知れません。