81年6月24日に蔵前国技館で行われた新日本プロレス創立10周年記念大会第1弾。
金曜のレギュラー放送とは別に、水曜スペシャル枠で生中継で放送されました。
タイガーvsビジャノⅢは藤波vsキャットの後に放送。2人の控え室での様子が映し出され、タイガーのマスクのアップやビジャノの華麗なコスチュームを見ることができます。
タイガーは、「がんばれ!タイガーマスク」のプラカードを持った女性に先導され、ファンの作った騎馬に乗り入場してきます。
ちなみにタイガーというと、入場時にコーナーポストに立ち、右手の人差し指を高く突き上げる姿が印象的ですが、この頃はまだ指は突き上げていません。
当時タイガーマスクの大ファンで、本人とも交流のあった水前寺清子さんが、アドバイスしてそれから指を突き上げるようになったという話を聞いたことがあります(うろ覚えなので、違っていたらごめんなさい)。
試合が始まり、序盤は、グランドでのオーソドックスな腕の取り合いを中心にしたグランドでの攻防が繰り広げられていきます。時折、タイガーが相手の技を切り返す中で、ルチャ特有の華麗なムーブが見られますが、メキシカンのビジャノ相手に跳んだり跳ねたりといった展開にはなっていません。
途中、サーフボードストレッチを、お互いに力比べで切り返す、熱の入ったシーンも見られます。
13分を過ぎた辺りから試合が動き始めます。
ビジャノのジャンピングしての腕折りやブルドッキング・ヘッドロック、タイガーの側転式のボディアタック、風車式バックブリーカーなどの大技の応酬が見られ、最後は場外に落ちたビジャノに、タイガーがエプロンからトップロープを利用してのプランチャ(今だったら「スワンダイブ式」と言うところですね)を決めてリングアウト勝ち。
終始、危なげないタイガーでしたが、そのタイガーの動きに付いていったビジャノで好勝負となりました。
タイガーはこの試合の後、サミー・リーとしての契約を消化するために英国に戻ります。
次の日本上陸は7月下旬、次期サマー・ファイト・シリーズの終盤戦に参加します。