様々な人が持っている「お宝」を、専門家が鑑定し、番組独自の見解に基づいて値段付けを行う「開運!なんでも鑑定団(テレビ東京)」。プロレスに関する「お宝」も多く取り上げられており、タイガーの実使用マスクが登場しています。

その2017年11月22日放送分では、鑑定士の泉高志氏(闘道館館長)から「プロレスマスクの中で、これ以上の金額が付くものはない、マスクの頂点といってもいい」と評された、通称「二冠伝説」の実使用マスクが登場します。

そのマスクに付けられた値はなんと驚愕の1,000万円(!)今までのマスクに比べものにならない額に、当時テレビを見ていた私も驚いたことを覚えています。

その国宝級マスクが、所有者様の厚意により貸し出され、タツミムックより発売の「G SPIRITS ARCHIVES vol.1 初代タイガーマスク」では、各部の形状や寸法、ステッチ、マスクの裏側の作りなどの徹底検証が行われています。

そして、そのデータを元にマスク職人が再現したマスクがこちらになります。

再現のポイントは以下の通り

各部サイズは資料を基に判明している限り同サイズで再現
頭周り 57~58cm
各部模様のステッチは、オリジナルの職人の癖などによるエラーや乱れ箇所を忠実に完全再現(例 左目の下部のダブルステッチが交差 頭頂部模様の縁よりかなり内に入っている所や、オーバーランの箇所、丸い所を勢いで真っ直ぐに縫っている箇所等)
各部模様の左右非対称(ランプの形状、ランプ脇の模様 鼻の矢印他 目の下のクマのセットの差異、左クマの鼻付近までステッチがオーバーランしている所の忠実な再現
三本髭のセットの非対称 目の非対称(左目の下部、直線的なカット等)、後頭部縞模様の一本づつの形状の差 など)を忠実に再現
鼻はラメを折り返し、模様の下から僅かにラメが覗いて、向かって左の鼻テープが微かに露出している所等を再現
十字テープも当時の縫い方や縫い幅を再現
喉テープは無地の1.6mm綾テープ使用
口周りの裏張りの非対称形状も正確に再現
顎紐通しの独特なステッチを完全再現
ボンド止め有り(オリジナルの経年による変色を再現)
耳の型崩れも左右それぞれ再現
モップボア加工
紐はタコ糸の撚り紐を染めて制作
ボンド止め(経年による変色を再現)有り
鼻下口周りのω模様の形状
目のくり抜きのラメの切り残し加減までを完全再現
ランプとその上の模様の間の独特な引っ張り皺を再現