8月にMSGに初出場を果たしたタイガー。ダイナマイト・キッドとの試合はアメリカのファンだけでなく団体関係者にも衝撃を与えました。
そこでWWFはタイガーの2度目の招聘を新日本プロレスに打診。今度はスポット参戦ではなくサーキットへの参戦を要請します。ここに新日本プロレスと交友関係のあるメキシコのUWAもタイガーの出場を要請。
ちょうど日本では年末の第3回MSGタッグリーグを開催。ヘビー級レスラーのタッグリーグではタイガーの出番は無し。ここでタイガーのアメリカ&メキシコの長期遠征が決定します。ただ、2団体の要望を受けて組み立てたスケジュールが、メキシコとアメリカ東部を往復しながら30日間休み無しの殺人的なものとなったのです。
闘魂シリーズ明けのタイガーはおよそ1ヶ月に渡る海外長期遠征に出発します。

まず、メキシコに渡ったタイガーは、5試合をこなします。
初戦ではグラン浜田と組み、フィッシュマン、ベビー・フェース組と対戦し快勝します。

週刊ファイト 82年11月30日号 (新大阪新聞社)




4戦目には、浜田、ジョージ高野とのトリオで、日本でも対戦経験のあるロス・ミショネロスとも対戦し快勝。

全5戦に勝利しメキシコのスケジュールを終えたタイガーは、休む間もなくアメリカへ移動。アメリカのツアー中にはMSG再登場も組まれており、対戦相手にはダイナマイト・キッドが予定されていると報じています。
