5月21日の「ワールドプロレスリング」は放送無し。5月28日の放送では、5月26日のシリーズ最終戦の大阪府立体育会館からの録画中継。タイガーがブラック・タイガーの保持するWWFジュニアヘビー級王座に挑戦するタイトルマッチとなります。

82年5月26日 大阪大会
THE WRESTLER Vol.8 82年5月26日 大阪大会

番組のオープニングタイトルのバックでは、この日のメインのハルク・ホーガンとアブドーラ・ザ・ブッチャーの入場シーンと共に、タイガーとB・タイガーの入場シーンと試合のハイライトシーンが映し出されます。

既に入場を終えたB・タイガー。タイガーはチャレンジャーながら後からの入場になります。

タイガーの腰には、前日の静岡大会でレス・ソントンから奪ったNWA世界ジュニアヘビー級王座のベルトが巻かれていますが、オンエア上では翌々週の試合となるので、歴史的快挙であったにも関わらず、残念ながら実況の中では一切触れられていません。

お互いに腕の取り合い。互角の勝負が繰り広げられます。

場外に落ちたB・タイガーにタイガーはプランチャを敢行しますが、B・タイガーがかわしたために自爆。タイガーはピンチに陥ります。

先に場外に戻ったB・タイガーはタイガーにブレーンバスターを決め、一気に攻め込みます。

バックを取ったタイガーは逆転のジャーマン・スープレックス・ホールドを狙いますが、B・タイガーは初対決の蔵前大会同様に急所打ちでこれをカット。

すかさず必殺の暗闇脳天から、トップロープに上り振り向きざまのダイビング・エルボー・ドロップで一気に勝負をかけますが、これをタイガーが寸前でかわしたためB・タイガーは自爆に。

タイガーはB・タイガーをサイド・スープレックスの体勢から抱え上げると、お返しのツームストーン・パイルドライバー。

さらにトップロープに駆け上がると、ラウンディング・ボディ・プレス。

B・タイガーから完璧な3カウントを決め、タイガーがWWFジュニアヘビー級タイトルを奪還!ベルトが再びタイガーの腰に戻ってきました。

試合後のセレモニーの中、執拗にマイクアピールを続けるB・タイガー。タイガーに向けて飛びかかろうとしたところ、タイガーはこれをベルトで迎撃!

これでタイガーは史上初のNWA&WWFのジュニア二冠王となります!…が、ソントン戦のオンエアが翌々週のためそこには触れず…となってしまいました。