サマーファイト・シリーズⅡの開幕戦では、タイガーの新たな試合用マスクがお目見えします。
デビューした1981(昭和56)年の夏は、まだスポット参戦が多く、シリーズ本格参戦が今ほど残暑が厳しくなかった8月下旬(近年は9月中もまだまだ暑く、今年に至っては11月になっても夏日になるほどの気候でしたが…)開幕の「ブラディ・ファイト・シリーズ」だったため、暑さ対策のマスクを作ること(必要)もなかったのでしょう、特に夏用のマスクが作られることはありませんでした。
しかし、7月中旬の開幕のシリーズということで、これから本格的な夏を迎えることや、メディアへの露出も増えたということもあってか、暑さ対策を施したマスクが作られることになります。
その「サマーファイト・シリーズⅡ」の開幕戦のタッグマッチで被っていたのが、こちらの「伝説ダブルメッシュ」と呼ばれるマスクになります。
通気性を考慮して、パワーネットと呼ばれる生地を2枚重ねにしていたことから「ダブルメッシュ」と呼ばれています。
また、生地が弱いため、アゴの部分のヒモ通しの箇所に、厚手の白い本革を使って補強していることが特徴に挙げられています。
また、鼻下の「ω」のラインも「ゴング特写伝説」同様に急になっています。
縁取りの部分には、通称「茶メタ」と呼ばれるブラウンメタリックの本革が使用されています。
暑さ対策のために試験的に作られたためか、今までのマスクには無い仕様がいくつかあって特徴的なマスクなのですが、汗を吸わない生地のため試合用には向いてないということで、数試合使用しただけで、その後の使用は確認されていません。